歴史
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ユルリ島の馬
ユルリ島の馬は、ペルシュロン、ブルトン、アングロノルマン、日本在来馬である北海道和種馬などを交配した輓馬型の半血種である。ユルリ島の馬の基礎になった4頭の牝馬には、改良和種やペルシュロン系と記録されたものや、血統不明なものもいる。種馬も年により、ブルトン系、ペルシュロン系、改良和種、半血種など統一されていない。
北海道和種馬
江戸時代、松前藩士が蝦夷地に赴任するとき、内地から南部馬などを持ち込んだ。藩士は任期が終わると馬を原野に放ち、人間だけが引き上げた。次の新任者は、また新たに馬を持ち込み、任期が終わると馬を原野に放つことを繰り返した。当時すでに土着していたアイヌがその馬をつかまえ、家畜として使役したと言われている。当時の馬は南部馬であったが、山野に放たれた馬は北海道の風土に順化し、南部馬とも異なる素質と能力をもった新馬種が誕生した。これが北海道和種馬であり、道産子(ドサンコ)と呼ばれている。北海道和種馬は山林原野に年間放牧され育てられたため、頑健である。そのため北海道和種馬は、積雪量1メートル以下で、ミヤコザサが自生している地域であれば、零下20℃以下の酷寒の中でも生存できると言われている。
日本在来馬
かつて歴史にその名を残し、日本馬の中で最良の馬といわれた南部馬をはじめ、日本には約20種の在来馬がいた。しかし南部馬をはじめ、日本在来馬の多くが消滅し、残存する在来馬8種の多くも絶滅の危惧に陥ったのは、戦時中に軍馬増強のため国策としておこなわれた外国産馬との配合における馬匹改良(馬政第一次計画、馬政第二次計画)や、農業の機械化にともなう農耕馬の急減が主な理由である。残存する日本在来馬は現在8種。ユルリ島の馬の衰微は、馬の需要の衰退と時を同じくしている。
北海道和種馬(北海道・未登録)
御崎馬(宮崎県・国の天然記念物)
野間馬(愛媛県・今治市天然記念物)
宮古馬(沖縄県・沖縄県天然記念物) |
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